更新したのにブログに書いてなかった。なのでいまさら書く!
いつも月夜に米の飯:
月島誕生日おめでとうの話。ロシアの蜜月月鶴。「いつも月夜に米の飯」はことわざで、月と米が入ってるの最高に月島ジャン! と思って使いました。意味も月島なんですよ。「理想的な生活」で、「かなうはずのない生活」なんですね。雨だって降るし月だって欠けるから、いつも月夜なわけはないし、いつも米の飯が食えるかどうかもわからない。そういうところ、月島だと思ったんですね。
内容としては、ロシアでの月島の日常生活で起こってほしいことを詰められるだけ詰めたって感じ。鶴見がいなくて暇をもてあます月島、考えることがだいたい鶴見につながっている月島、ロシアで熱烈に米が食べたい月島、子ども扱いされる月島。そしてちょっと奇矯な行動をしてる鶴見、月島を愛している鶴見。
蛇足は鶴見がいなくなったあとも月島に残る鶴見とのやさしい記憶と、なにが嘘だったかとうとうわからないまま、嘘だったんだとあきらめたくなるのに、嘘であってほしくないと苦しくなったり、逃げたり、そういう月島。誕生日祝いなのに!? 誕生日祝いなのにです。
やっぱり月島は退役後、また鶴見を捜してしまうと思う、というのがわたしの解釈。何年もたって、もう骨も遺品も見つかるはずがないのに、それでも海へ行く月島。最後はたぶん海の底へ、そこで眠っているはずの鶴見を捜しに行ってしまうと思う。まあそこに鶴見はいません眠ってなんかいませんなんですけど……月島、あの子でも鶴見でもそこに私はいませんになってしまうの、なに!? 猪突猛進空回り野郎!
鶴見は列車で月島を死なせたくなくて手を引いたと思っているんだけど、その月島が早死にすることがあれば、鶴見も曇るし鯉登も曇る、そういう連鎖的な暗さを楽しみたい気持ちがある。