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萌え話:Fallout4のファーザーのはなし

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萌え話:Fallout4のファーザーのはなし

ファーザーのことはあんまりFallout4をやったことがないひとに語りたくないんだよな。ものすご重大なネタバレなので……ぜひともプレイしてほしいので……まあだいぶやりたい展開ありきで無理があるよね? っていうかんじではあるんですけど。気にするな。わたしは愛しているからな。ファーザーを。

 なので以下Fallout4メインクエストの重大なネタバレ。


 まあそういうわけでファーザーは111のだいじな赤ん坊のショーンだったわけですけどね。子のファーザーがめちゃくちゃ萌えるんだって。好きなんだって。彼のゆがみをわたしは愛している。

 ファーザーはゲームプレイするとわかるんだけど、はっきりとした無感情ではないけど、あまり情動というものを感じさせないキャラクターなんだよね。第三世代のシンスのほうがよっぽど感情の起伏がある。理性と理論の権化みたいな生きものだと感じるんだよ。
 その理性と理論の権化が、111に対してはそれこそ赤ん坊のような信頼を寄せてくるいびつさにわたしはおののき萌えるわけなんですよね。だって30代の親に全力で息子してくる60歳の息子よ? ふつうに生きてたら60歳にもなった、コミュニティの最高責任者が、そんな赤ん坊のような信頼を寄せてくることある? ファーザーがものすご111、つまり親に対して純粋に貪欲に、そしておそらくは無自覚に愛を要求してくるさま、その姿におののくわけ。その背後に愛うすい環境で育ってきた過去がみえるようじゃないですか。その空虚を60歳になるまで積み重ねて抱えているのに、インスティチュートも親も怨むことなく、自分が恵まれた幸福な人間だと信じているんですよ。ほんとうに曇りなく信じている。この、おぞましいまでのゆがみに萌えないことってできるんですかね……すき……

 そしてね、父母のない子どもとして育ったファーザーのニックネームが「父」だということもほんとうに打ちのめされるんですね。父母のない子どもで、しかも60歳になっても親に愛を求めるような男のニックネームをファーザーにするな。いや、シンスショーンに言わせてミスリードするためなんだろうけど、ほんとうにヤバいんだって。インスティチュートで保護者的な愛にすら恵まれなかっただろうことが明白なおれの息子を勝手にファーザーと呼ぶな!!!!! すみません111パッパに自己投影しているので。いやほんとうにわたしは111パッパに感情移入と自己投影しまくっている。マッマじゃないのはまあわたしがパパファザだからですね。関係ないね。話がそれていっている。

 まあどうしようもない60年の空白をまえに呆然とする111に対して、60年を生きてきた息子が、その年月がなかったかのように、しかしその年月があったからこその深淵のような空虚を見せつけながらただ愛をねだってくるという闇がほんとうにすきなんだよってこと。

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