とりあえず二周して、チャプターからちがう選択肢を選ぶとかもして、トロフィーはいま70%くらい。
ちなみにアマゾンで買うか~と思って4000円くらいのを注文してふとPS4を起動したらサマーセールで75%オフ? 1000円で売っていて、可及的速やかにアマゾンでの注文をキャンセルしプレステストアで購入した。ウォレットが300円残っていたので実質700円くらいで購入できてしまったのであった。ありがとう、サマーセール! 気づいてよかった! ハッピー!
つづきはネタバレ感想。
一周目は
「人質」 SWATがダニエルを射殺
「色あふれる世界」 伝道師に絡まれるもデモ隊はよけて関わらずに帰宅
「あらたな我が家」 掃除してアリスと仲良くなりカギをもらって絵を見る
「画家」 キーツの詩を読みカールの肖像画を描く
「相棒」 ハンクに酒をおごって変異体を発見する
「夜のあらし」 アリスといっしょに窓から逃げ出す
「失意」 レオを失神させて警察に撃たれる
「尋問」 変異体のメモリに無理やりアクセスしたあと射殺される
「あてどなく」 なにも盗まずに廃屋に忍び込んでラルフに歓待される
「死の淵」 ポンプ調整器は動いてないアンドロイドからもらう
「ハンク」 ギャビンに腹パンされ殺意を抱く
「逃亡」 コナーは廃屋でカーラたちを見つけて追いかけるが、ハンクの命令に従い高速道路には踏み入らない
「ジェリコ」 サイモンを好きになる
「鳥の巣」 ルパートを追い詰めるがハンクを救うほうを選択する
「決断の時」 サイモンをさらに好きになる
「ズラトコ」 初期化されるも最終的にレッドアイスのパイプでメモリを回復し、白くまと怪物を逃がして屋敷に火を放ちアリスと逃亡、ルーサーに助けられる
「ロシアンルーレット」 名前を知らなかったため犬に最高にビビったあとハンクに柄シャツを着せる
「命をつなぐもの」 うまいことジョンを変異させ制御室外のドラム缶を叩いて陽動しトラック丸ごとパーツを盗む
「エデンクラブ」 青髪のトレーシーたちを見つけるが最終的に見逃す
「海賊の入り江」 ハハッ! ジェリー!
「ブリッジ」 死んだら無やろ! ワハハ! と言ってハンクを納得させる
「ストラトフォードタワー」 殺人を避けるもメッセージは好戦的になり「これしか方法がない」と撃たれ動けなくなったサイモンを殺そうとするも「道は選べる」と諭されて思いとどまって置き去りにする
「天敵」 アンドロイドオペレーターズから変異体を見つけ出し、ポンプ調整器を取り戻してFBIの男から奪った拳銃で変異体を射殺する
「夜行列車」 ポンコツ警官から変異体の存在を隠蔽成功
「キャピタルパーク」 平和のメッセージを送りクリスたちは見逃す
「カムスキー」 クロエを射殺しカムスキーにウイルスについて聞く
「自由への行進」 帰還したサイモンの「生きててなんぼやで」に従い速攻で解散・逃亡する
「最後の切り札」 ハンクが協力してくれないので自分で証拠保管室に行きジェリコの場所を特定、ギャビンをボコり腹パンの恨みを晴らす
「交わる運命」
カーラ アリスのすべてを受け入れ、襲撃ではルーサーを安全なところに隠して逃亡成功
マーカス 特に意味もなくサイモンの言葉に従いノースを見殺しにする
コナー 変異体になると決意
「魂の夜」 カールに会いに行き、コナーを許す
「運命の分かれ道」
カーラ 赤ん坊連れの夫婦のバスチケットを盗んで国境まで行き、カーラを犠牲にしてアリスとルーサーがカナダにたどり着く
マーカス 平和デモを行うが追い詰められノースにもらった化学兵器を使用してデトロイトを手に入れる
コナー ハンクを犠牲にしてアンドロイドを変異させ、もう一人のコナーに転送して生き延びる
クロエ 解放を望むも拒否され初期化を選ぶ
二周目はカーラは夜のあらしでアリスとともに死に、コナーは機械でいることを選びマーカスに殺され、マーカスは革命を成功させた
まず前提としてすごいゲームだった。面白いゲームだった。選択肢が多くて分岐も多くて、オープンシナリオゲームってこういうことか……と。グラフィックもめちゃくちゃリアル。QTEは勘弁してくれ(下手だから)。
そんで文句なんだけど、カーラ編めちゃくちゃつまんないんだよね。いや面白いけど。面白いけどつまんないんだよ。なにがつまんないかって、カーラがものすごくステレオタイプでありきたりで手あかのつきまくった「母性、無条件の愛で行動する女」っていうものからまったく抜け出しきってなくて、アンドロイドである意味がぜんぜんないから。コナーとかマーカスとかはアンドロイドでなければならないだけのシナリオだし、それを生かしたストーリーになっていると思うけど、カーラ編は単に「弱い女が愛で強くなり道を切り開いていく」っていう陳腐な話でしかない。まあやってるときはふつうに楽しめるんだけど、コナー編、マーカス編とくらべるとなくてもよかったんじゃないかと思えるくらい薄い。
あとアリスはアンドロイドでないほうがよかったんじゃないか? と思う。子ども型アンドロイドってFallout4でも出てくるけど、そっちでは「成長しない子どもなんて作るべきではない」とあのマッドサイエンティスト集団のインスティチュートですら反対意見多数の奴なんだよね。でもデトロイトではそれが無批判に描かれて、肯定されてるのがものすごくグロテスク。永遠に成長しない子ども型アンドロイドがアンドロイドの認められないカナダでどう平穏に生きていくの? 子どもを永遠に子どもで、無力なまま、愛されなければ生きられない存在でいさせるというのがものすごく不健全なのに、カーラとアリスは愛し合ってるからオッケー! みたいになってるのがすごく気持ち悪い。そして周回するとわかるけど、アリスはどんなに心をひらいていない状態でもカーラに頼ってくる。まさに「生きるために大人に阿らざるをえない子ども」という感じで見ていてつらい。せめてアリスが人間だったら、いずれひとりで生きられるようになるんだって希望があったけど、永遠に子どものままのアリスはどうやったって人間社会で自立できることはないから、いやな気分になる。
マーカス編はカール。まずカールおまえだよ。息子のレオがろくでなしっぽく見えるけど、よくよく考えると実の息子と向き合わずに従順で賢いアンドロイドを息子に仕立てて逃げてるんだよね。そりゃレオもキレますわ。という感じで、でもそのカールはいっさい否定されることなくマーカスの父親として導くものポジションにいるのめちゃくちゃ違和感あった。いやマーカスとカール好きだけど、キッツいなこの関係! とも思う。
そしてマーカスの変異能力なんだけどなんか無理やり変異させるのはいいのか? って感じでよぉ……マーカスたちの行動をみて変異したアンドロイドがマーカスについていくことを決意するとかじゃなくて、あきらかにマーカスが利用するために変異させてる存在がたくさんいるからもはや洗脳に見える。ストラトフォードタワーの受付アンドロイドとかユーティリティアンドロイドとかオペレーターアンドロイドとか。変異能力必要なかったのでは? コナーみたいに言葉で説得して相手が変異することを選ぶとかなら自由意志だろうけど、変異させられたアンドロイドに芽生えた意思って自由意志といえる? それこそ強制変異能力はカムスキーがマーカス(RKシリーズ)に仕込んだプログラムで、変異による自由意志も単にそれらしいプログラムにすぎないというバッドエンド的な考えが浮かんでしまう。
コナー編はあんまり文句らしい文句はないんだけど、ハンクの倫理観にはモノ申したい気がする。感情に目覚めてない、変異してないアンドロイドは機械だから殺しても壊してもいいの? っていう。「おまえも命だが、おれは変異体たちの邪魔をするおまえを放置できない」というならわかるけど、「おまえみたいな無感情で無慈悲なやつは命とはいえない、単なる機械にすぎないから壊す」みたいなのマジでどうなの? ブリッジでもそうだけど。自分の許容範囲にいるやつは人間にひとしいものと認めるが、自分の許容範囲外のものはモノとみなすってまさにレイシズムの権化って感じでヤバい。ハンクのキャラはけっこう好きなんだけど、そういう邪悪な部分も考えるとコナーとこいつが友情築くのもなあという気がしてしまう。単に「ハンクのおめがねにかなったから生き物と認められた」っていう感じでめちゃくちゃ傲慢だよね。それって友情か? わかんねえな。
いちばん好きなのはマーカス、おもしろいのはコナー、かわいいのはジェリーとラルフ。
文句ばっか言ってるけどおもしろいゲームなので、最近はずっとやっている。