でん……ぽう?
月島と鶴見がこれまで電報文通をしていた可能性におどろきを隠せない。おまえだけ中尉を補給していたというのか。それとも鯉登も補給していたのかな。電報用紙をうばわれてだいじにだいじに保管されたら困るから月島しか知らなかったのだろうか。わからない。電報が月島から定期的に打たれ、それに返電するかたちで鶴見からの指示があったのか、それとも電報はこの一回きりで、この街に何月何日には電報を打っておくから取りに行くように、と鶴見から言われていたんだろうか。気になる。
そしてボンボンムーブを隠そうともしない鯉登。鯉登、ボンボンって言われるのにコンプレックス? あるような? かんじがするのに、ボンボンムーブはやめないよね。そういうとこ強いなと思う。見習っていきたいです。
きんたまでかいネタを樺太じゅうのアイヌに知られてしまった源次郎。ちんぽもデカければきんたまもでけえのか……ヤバいな。家族ごっこがうまくいっているというチカパㇱ。インカㇻマッは無事なのかな? キロランケをぶっ殺したおかげかすっきりした笑顔で会いに行こうという源次郎。
そんなチカパㇱに、帰っちゃうの? とエノノカ……小さな恋のメロディが聞こえますやん。チカパㇱもたぶんいずれは、自分の家族をもつんだろうけど、いまは家族ごっこに甘んじるのか、エノノカちゃんがついて行っちゃうのか、チカパㇱが残るのか、帰ってくるよと約束するのか、ここで別れてしまうのか……エノノカとチカパㇱの仲良しな感じ好きなので悩ましい。アイヌとして、どっちに残ったほうが平和なのだろうというのも気になる。
そして狩りに出るアシㇼパと杉元を監視する月島。ずっとしてたのかなあ。それともあらためて指示があったのか、月島なりに思うところがあって自主的に? しているのか。それにしてもヴァーシャはかわいいを天元突破している。ロシアに帰れとはいうものの、こっちもロシアに不法入国した立場上領事館に突き出すことはできないのだろうか。
ひさびさのアシㇼパさんのスッギに対するアイヌ講座。文明の流入とともに失われてゆくものについて。どうしたら残せるんだろう、というアシㇼパのもとへ活動写真家がやってきたりクズリがあらわれたりなんだりかんだり。
しかし、気になるのは、アシㇼパの残したいっていう意思がこういうかたちなのかな、ということ。アシㇼパは活動写真家たちがやっているような、いつかだれかが博物誌の一部としてこんなことをやっているひとびともいたのだなという過去としてながめられることが、残すということなんだろうか。もっと日常のものとして、あたりまえに、老いたものから若いものに伝えられていくような残しかたじゃないんだろうか。いや、活動写真とかそういう資料として残すことも大事だと思うけど、それはその文化のそとにいるひとにとっての価値であって、文化のなかで生きるひとにとっては、たしかに有用ではあるけれども、ほんとうはそういうふうじゃなく残していきたいんじゃないのか、と思ってしまう。
アシㇼパがこれで残していけるんだなって思うのは思うのでいいと思うんだけど、なんだか和人が消してしまったアイヌ文化に対する和人のための救いっていう感じがしないでもない。ちょっともやっとするかも。でも来週には納得しているかも。わからん。