いまネットフリックスの一か月無料期間を利用していて、ネットフリックスの動画をいろいろみているんだけど、最近見たクソアニメ・リック・アンド・モーティがたいへんおもしろくて萌えた。

　リック・アンド・モーティというタイトルのとおり、リックとモーティが主人公。リックはアルコール依存症の天才科学者（70）で、その孫が素直でアホなモーティ（14）。リックは数年前からややファザコンの娘ベス（モーティ母）の家に転がり込み、ガレージを研究室に改造していろいろな実験を試みている。アホの義息子のジェリー（モーティ父）はちょっと鬱陶しがってて、孫娘サマー（モーティ姉）はティーンエイジガールらしく無関心。しかしそんな家族の評価などものともせず、きょうもきょうとてリックはモーティを学校から連れ出して、宇宙のかなた、次元のかなたへ冒険に出かける！　という、だいたいこんな話。

　これはね、ぜひ字幕で見てもらいたい！　なぜかというと、放送禁止用語にかかるピー音や、リックのクッソリアルなげっぷなんかが、吹き替えではあんまり再現されてないから。せめて一話くらいはぜひ原語版の音声を聞いてもらいたいものだ。リックとモーティの声は両方ともおなじ声優さんがやっているんだけど、雰囲気がまるでちがうので最初は気づかないかもしれない。わたしは気づかなかった。

　わたしの感想としてはとにかくおもしろいというのと、萌え的にはリックじいちゃんがかわいいということ。「愛は生殖のための化学反応」と言い切り、実存的を通り越して唯物論に至りかねない実に科学者らしい？　思考をしているリックじいちゃんは、それでも（ジェリーを除く）家族のことは愛している。「結婚は人生の墓場」とも言っていて、ベスが幼いころは疎遠だったようなのだけれども、結婚がもたらした結果には満足している。この矛盾！　だいたい、リックがとくに愛している孫モーティも、リックの結婚、そしてベスの（リックが嫌っているアホのジェリーとの）結婚がなければ生まれていないのだから、まったくもってホコタテで萌える。リックじいちゃん、カワイイ！

　あと、リック・アンド・モーティはアプリゲーム？　ソシャゲ？　にもなっていて、Appストアとかで手に入ります。ゲームはリックじいちゃんが多次元からいろんなモーティを集めて、エイリアンや別次元のリックたちのモーティと戦わせる！　というクソゲー。ポケモンやんけ、と思われるかもしれないがポケモンだよ。なぜならタイトルはPocket Mortys.、ポケモーだからね、仕方ないね。ポケモンセンターならぬヒーリングストア（まばたきしたり目を動かしたら肉片が飛び散るらしい）、モーティ研究所、視界に入ると「！」となってのしのし近づいてくるモーティ・コレクターのエイリアンやジェリーたち、リック評議会のメンバーを倒してバッジをあつめていくシステム、戦闘画面が完全にポケモンなど、クソなパロネタがまんさいだよ。
　まだはじめたばかりなのでくわしいことはわからないけど、それぞれのモーティにはだいたいぐーちょきぱーの属性がついていて、じゃんけんの要領で三すくみが成立している。だから戦闘では、モーションキャプチャーモーティはぐーのモーティ、飲み込まれたモーティはちょきのモーティ、平和主義モーティはパーのモーティと属性を覚えるのが大切なんだけどなかなかむずかしい。まあそういうときは攻略サイトをみればいいんじゃないかな。
　ちなみにプレイヤーリックも着せ替え？　られて、けちんぼリック、風船ガムリックに変更できる。イイネ！
　ポケット・モーティの世界はモーティ愛にあふれていて、みんながモーティを大好き。その愛でモーティがしあわせになれるかどうかはまた別のはなしだけど、仕方ないね。

　というわけでみんな、リック・アンド・モーティをみよう！　そしてポケット・モーティをしよう！　なにポケット・モーティの翻訳がてきとうだし文章が改行されなくて文字が極限まで小さくなる？　そんなことは輸入ものにはよくあること。みんなでどんどん要望を出して、対応せざるを得ないところまで追い込んでいこうね。そのためにもまずリック・アンド・モーティを見よう（二度目）！　シーズン4の放送も今年以降に予定されているし、いまのうちにシーズン3まで見て、シーズン4に備えようじゃあないか。