タイトルから鯉登じゃん。
手術してもらっているヒャクノスケヤマネコ。この時代の麻酔薬ってなんなんだろう。エーテルかな。もうすぐ死ぬらしいという情報に顔をくもらせるアシㇼパ。責任を感じているのか、ながくともにすごしたひとを亡くすのが哀しいのか、両方なのか。そんなアシㇼパさんを気にしているのはスッギ。なんとか助けられないか頼んでみるとのことだが、そんなことで助かったら医者はいらんよ。
そして戦慄の手術室。ヒャクノスケヤマネコがいない! 尾形が逃げた! 血圧も低いし脈も弱くなっているとはなんだったのか。シライシと谷垣、アシㇼパに指示を飛ばして包囲網をつくろうとするスッギだったが、あとに残った鯉登のそばにヒャクノスケヤマネコ。逃げてなかった。そう見せかけただけで、医者の女房だか看護婦だかを人質に取り、扉のかげにかくれていたのだ。豪胆すぎるだろ。しかもロシア語をしゃべりだすヒャクノスケヤマネコ。第七師団はロシア語に堪能な者が多かったということだから単にそのひとりということなのか、鶴見の死ぬ気で勉強のアレを命じられたのか。
完全に憎しみの眼で鯉登を見おろすヒャクノスケヤマネコ。ヒャクノスケヤマネコ的に、ボンボンはやはり地雷なのか。祝福されたものなのか。鯉登はどうなる!!! というところで鯉登の回想。
鶴見中尉が熱烈に大好きというほか、じつはずーっとずーっとなぞだった鯉登、その過去編。なんか乗り回してるよ。そしてね、顔隠してもわかるから。月寒あんぱんとかだすまえからわかってた。わかってるわかってる。もううまれたときからわかっていました。もう完全にわかりあえてた。鶴見ですね? 14歳の鯉登、完全にすでにミニ鯉登でしかない。もっと幼げなカワイイ顔をしていろよ。
鯉登にお兄さんがいたことが発覚。やっぱりその眉毛なんだ……顔といろは母親似なんだろうけど、その眉毛はだれ由来なの? やさしげな顔にその直角眉毛、似合わないわ!?
鶴見に傾倒している男たちはなんらかを欠落をかかえていて、それを鶴見がじょうずにあつかっている感じだったので、なんの欠落もなさそうな豪胆磊落天真爛漫な鯉登がどうして鶴見に? ということはずっと疑問だったけど、この回想では鯉登の欠落についてが語られそうですな。あの鯉登が、自分が死ねばよかったとまでくちにするとは、なにがあったんだろう。