サイコブレイクのネタバレがあるよ。
お友達からすすめてもらって、サイコブレイクというサバイバルホラーをやったんだけど、これがもうたいへんおもしろかった。DLCもだいたい制覇したよ。金庫頭のだけまだ途中だけど。いまは2をやっている。1と2のちがいは、1はストーリーや世界観に重きを置いたハードボイルドなゲーム、2はキャラクターやその心の動きに重きを置いたエモーショナルなゲームというところだと思う。個人的に。おなじサイコブレイクでも、だいぶ路線がちがうので、好き嫌いがわかれるかも。わたしはどっちも好き。
でだよ、1に出てくるレスリー・ウィザーズがかわいいという話をしたい。かわいいんだよ。とにかくかわいい。25歳なのに公式で少年と呼ばれる幼さ。それは持って生まれた精神疾患と、DLCで明らかになるんだけど両親を目のまえで殺されたというこころの傷が影響している、らしい。しゃべりかたや歩きかたもたどたどしく、泣きはらしたような目をしていて、いつもおびえたようにしている。とにかくかわいい。
レスリーは共感性が高く、というか高すぎて周囲の人間の感情をのべつまくなし読み取ってしまっているようで、そのせいで自分の考えというものをまとめる余裕がないのか、だれかに声をかけられてもオウム返しに繰り返すということばかりしている。これは非常に生きにくい特性なのだけど、サイコブレイクの世界では、このレスリーの特性にはものすごい価値があって、やたらに狙われ、やたらに逃げる。逃げられなくなったらようやくひとを頼る。公式でひとを信用しないという設定があるようなので、たぶん、他人に共感して考えがわかるから、だれもがレスリーとはちがう人間で、自分を根本から救ってくれないとかそういうことを感じ取っているんじゃないかなあ、というのがわたしの妄想。でも、ギリギリになるとひとの陰に隠れてみたりするあたり、狡猾さが見えるところもカワイイ。
最終的にね、レスリーがどうなったかはプレイヤーにゆだねるよ……的な感じなんだけど、わたしはルベンの頭のなかで生きててほしいなと思う。ルベン×レスリーだよ。愛はない。ルベンが、自分が実験体にさせられたこと、実験者に叛逆したことで、実験体にもある程度アメをやっとかないとダメだなという理由で、叛逆を防ぐために懐柔しているのだといいなと思っている。レスリーはそういう意図に気づいているけど、ルベンといれば安全だからとりあえず逆らいはしない、でもやっぱりおうちにかえりたいってたまに言っててほしいな。
このふたりじつは似た者同士なんだよね。愛する者を目のまえで殺された。実験体にさせられた。他人を信用しない。そういうところに共感したのか? 同情したのか? レスリーがルベン……というかルヴィクというかに歩みよる姿にはなんとも言えないせつなさがあるように思う。レスリーには自分がどうなるかわかっていたのかな。DLCではレスリーのからだはメビウスに回収されているけど、その後いったいどうなったのかさっぱり不明なのが気になる。
2にも萌えキャラがいるので、その話は2をクリアしてからね。