みなさん見ました? ゴカム17巻の表紙。というか背表紙から裏表紙までふくめてだよ。見てないひとは見てくれ。ゴカム公式Twitterアカウントを。
これはあれじゃん。勇尾勇の民大勝利ではないか。いや、いったいなにに勝っているのか謎だけれども大勝利ではないか。圧倒的ではないか。というか勇作さん、木陰に隠れるでもなくめちゃめちゃ堂々としている。堂々と、似合わぬ雄たけびをあげているヒャクノスケヤマネコを見ている。見守っているのかな。その足もとには馴鹿。死んだ馴鹿。ヒャクノスケヤマネコが撃ち殺したあの馴鹿たちだろう。
この馴鹿たちをみてなんとなくぞわっとしない? わたしはしたんだけど。表紙と裏表紙にまたがるこの一枚の絵、ヒャクノスケヤマネコ以外はみんな死んでるし、みんなヒャクノスケヤマネコが撃ち殺したいきものたちなんだよ。こわくない? あと、ヒャクノスケヤマネコが飼い馴鹿を誤って撃ち殺してしまったために狩った山馴鹿は、シライシがそのとき言ってたように「群れまるごと」なんだよね。それってつまりひろい意味での家族じゃない? ヒャクノスケヤマネコはひとりで家族を撃ち殺したんだよ。それはヒャクノスケヤマネコが殺した母、弟、父といった家族とかさならない? 無理があるかな。
でも倒れてる山馴鹿は二頭で母、父とあてはめられて、弟は立ってるんだよ。つまり17巻の表紙・裏表紙は尾形/花沢家家族の肖像なのでは?
あと、上のを思いついたからその派生で思い至ったんだけれども、ヒャクノスケヤマネコが撃ってしまった飼い馴鹿は後ろ頭を撃たれてるんだよね。これ勇作さん……? いや頭を撃たれてるだけじゃなくて、首輪をつけられた飼い馴鹿で、ヒャクノスケヤマネコはおそらくキロランケと共謀して、ウイルタとつなぎをつくるために意図的に飼い馴鹿を射殺しているの。それは鶴見中尉と共謀して(最終的には中尉は勇作さんを殺すなと言っていたけど)、父親とのつなぎをつくるため? に勇作さんを射殺したのとかさならないかなあ。
(父親とのつなぎをつくるためというのはわたしの妄想だけれども、やっぱり母親が死んだら父親が来るだろうと思ったのと同じくらい、勇作さんが死んだらおれを見てくれるだろうと思ったんじゃないかと考えてしまうんだよな。話がそれている。)
考えすぎるのが、オタクの楽しみ。